大鹿村について

細い山道を山あいを抜けると、そこに大鹿村はあります。 南アルプスの雄大な自然に囲まれた「大鹿村」。人口は1,100ほどの小さな村ですが、それに負けない人々の笑顔と元気が長野県大鹿村にはあります。
古くから伝わる「文化」。人々の心の支えとして親しまれたきた「文化」を「今」と合わせ、次々と新しい「文化」が大鹿村に生まれています。
周囲は山々で囲まれ本当に自然豊か。春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪と訪れた季節によって大鹿村の印象は変わります。
一度訪れただけでは大鹿村の全ては味わえません。 そんな大鹿村だからこそ、訪れたときすこし「元気をもらえる」「懐かしい気持ち」になるのかもしれません。

大鹿歌舞伎を育んだ里

大鹿村は、平安時代から荘園として開発されており、大河原鹿塩という所領の名で「吾妻鏡」にも登場しています。重要文化財に指定されている長野県最古の木造建築である福徳寺薬師堂にそのその歴史の古さが象徴されています。隔絶されたかに見える山間地ですが、古道を通じて都の文化がこの村にも入っていたことが伺われます。
また、伊那谷は、民俗芸能の宝庫と言われるほど、多くの祭りを伝え、歌舞伎・人形芝居などが盛んな地域であり、各地に舞台も多く建てられ、三味線を弾き、浄瑠璃を語る人々も多かったといわれています。

日本で最も美しい村「大鹿村」

南アルプスの囲まれた村は、四季によって変わる自然の移り変わりは美しく。人々に癒しを与えてくれています。
春から初夏にかけて、花々がほころび山里を美しく染めています。桜の名所・大西公園の桜や幻の花「ヒマラヤの青いケシ」をはじめとして花桃・くりん草・二人静の他、四季折々の花を楽しむことができます。
「日本で最も美しい村」連合に加盟ている大鹿村は小さくても輝くオンリーワンを目指して、美しいむらづくりを進めています。

映画人注目の地「大鹿」

個性派俳優としてファンを魅了した故・原田芳雄さんの遺作となった映画『大鹿村騒動記』は、2011年7月の公開と同時にヒットし話題を集めました。この作品は、2006年放送のNHKドラマ「おシャシャのシャン!」のロケで大鹿村を訪れた原田さんが、大鹿歌舞伎にほれ込んで発案したのが誕生のきっかけでした。
大鹿村でロケが行われた映画には、ほかにも後藤俊夫監督「Beauty うつくしいもの」(2007年)があり、これも村歌舞伎を題材とした作品です。